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■「夢告のおかげで救われました!」 |
大正時代の身の上相談
これはもう企画の勝利としかいえない。難しいことを考えずに楽しんで読みましょう。 |
大正時代の「読売新聞」に掲載された身の上相談13年分を編集したものに、現代人である編者の短いコメントをつけた作品。紹介される相談の内容は、恋愛、結婚、夫婦関係などのいわゆる人間関係にまつわるものが殆どである。
本書を解説の小谷野氏のように真面目な視点で読むと、編者のコメントが気になるのだろうが、大正時代の身の上相談に対する、研究者でもない人(しかも現代人)のコメントなんて自分も含めてそんなものだと思う。
本書は、通販生活で有名なカタログハウスからの出版である。私はこの通販生活のチョットおかしな企画(記憶だけを頼りに課題の似顔絵を描いて投稿、ナンシー関がコメントするというコーナーもあった)が大好きなのだが、これらの企画に通ずるのはピントの外れたものに対する面白さである。この作品の意図も、現代人と大正人の価値観、特に貞操に対する価値観の違いを単純に面白がったり、頷いてみたりすることにあったのではないかと思う。
学者でも研究者でもない私でも、編者のコメントに頷けず突っ込みを入れたくなるときもあったが、その突っ込みも含めて充分楽しめた。が、やはり、この作品のおもしろさが身の上相談そのものにあるのは間違いない。
清く正しく美しく・・・は???怪しい??? |
文句なしにおもしろい!!!(^○^)
「清く・正しく・美しく」は宝塚歌劇団のテーマ。でも、庶民にはこれほどまでに怪しげな言葉だったのですね。今も雑誌には身の上相談のコーナーって健在なのでしょうか?恋愛・結婚・仕事に人間関係。相談内容は古今東西変わる事はない。今なら気軽に「占い師」に相談するのでしょうね。
身勝手な相談者に真面目に応える編集者(記者)の回答も一興です。
楽しく読めるレトロな話 |
”親が決めた結婚相手決がいるのに他に気になる人がいる。清く生きたいのですが どうしたらいいでしょう ウンヌン・・・”の質問に、現代の一般常識では考えられない回答がかえったりで思わず 『へえー この時代は こんなこと考えていたのか』と、時代の差を感じながら思わず笑える一冊。 又、レトロな感覚で読めるので大正ロマン関係が好きな人には良いかも。
現代社会の悩める人に(笑) |
大正時代の庶民の悩みが、平成の世の中と大して変わっていないのが驚きで興味深い。もちろん大正時代独特の悩みもあって笑える。ただ、太田敦子というライターがつけたコメントが、マトはずれで興ざめする。よく時代背景も調べずに、いい加減につけたのがミエミエ(しかし、これが解説者にけなされているのが、これまたおもしろい)。
変わらないもの |
大正時代の身の上相談、気楽に面白く読める、深刻な内容の相談もあるが心にアクのようなものを残さないので、サラッと読める。
今ならこのようなことでそれほど悩まないですんだのにと思われる質問もあるが、むしろ日本人がほとんど変わっていないなあーと思わされる。
この人達が太平洋戦争の敗戦から立ち直ったのだから、我々もなんとかこの困難な時代を乗り切っていけるのではと考えました